2011年12月10日土曜日

いよいよ!今夜接岸!

ワーイ!

速報が入りましたヨ!



「男鹿市北浦、ハタハタ本隊接岸 3トン水揚げ、季節漁本格化」(秋田魁WEBより)


待ちに待って頂いているみなさま、遅れておりました季節ハタハタが接岸しました!





秋田県魚でもある「ハタハタ」は、「鰰」、「鱩」とも書きます。
雷が轟き、海が大荒れになるその深夜、ハタハタの群れは一気に接岸します。
一年のほんの数日間だけ、浅瀬に生える海藻に産卵するため、雄、雌が一気に岸辺に押し寄せるのです。
12月の嵐と雷鳴と共にくる魚たちは、雪に閉ざされる秋田の人々にとって、冬の間の貴重な食料になりました。

人々にとってその姿は、「神様の遣い」であり、「自然の恵み」そのものだったに違いありません。



そして今夜はまさに、皆既月食ですね。

ハタハタたちはそのことを知っていて、今日接岸したのではと思ってしまいます。





シロウトながら少しだけ解説しますと、
「ハタハタ本隊」・・・ハタハタたちは群れとなり、秋田県沖数十キロのところで待機して
“その時”を待ちます。
本隊が近づくにつれ、チラホラと小規模に岸に近づくハタハタたちもいるのですが
本隊というだけあって、一気に、たった数日間のうちに、あっという間に、群本隊が“接岸”し、去っていきます。

「季節ハタハタ」・・・この時期の産卵のために接岸するハタハタの事を指します。
最大の特徴は、メスがおなかに抱える“ブリコ”です。
この産卵直前のハタハタを捕まえて、ブリコを食べるありがたさ、これに勝る味わいはありません。
「いただきます」とは、「命をいただきます」、「自然の恵みをいただきます」、だと、改めて思わずにはいられません。

ちなみに、沖まで船を出して獲るものや、底引きで獲るハタハタは、いわば「普通のハタハタ」です。


秋田県人は季節ハタハタが大好き!待ち焦がれています。


ひと冬のうちに食べつくしてしまう(本当に一人1回に10匹以上は軽く食べる!
そして、焼き物、煮付、鍋物、鮨、塩漬=しょっつる、などなどあらゆる料理法で一年間食べ続ける)ので
一般的に都内にはほとんど出回ることがない貴重なお魚なのですよ。




ハタハタ・・・。本当に魅力的で神秘的で、そして美味しい!大好物です。
ハタハタについては、新たなエピソードを仕入れて今後もご紹介していきたいと思います!




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来週12日、「カモス舎」さん(地元のお酒を地元の器で味わう会主催)とこめたびのコラボイベント
「Brico+秋田の日本酒の会」を行います。
今回は、この季節ハタハタの生ブリコと、秋田酒蔵より「天の戸」「まんさくの花」の日本酒、
スーパースター農家金澤一男さんの有機無農薬ニンジンの生ジュース、
きりたんぽ鍋、しょっつるおにぎりをご用意し、味わって頂く予定です。(喜んでもらえるだろうか・・・ ^^;)




その様子もまたこちらでご報告したいと思います。

来年は、こめたびのお客様限定でやりたいな。へばまた~